肩が痛いです
昨日は友人に会いに遠出をした。
小倉城を見たくて少し早めに家を出て、待ち合わせ場所のひと駅前で降りる。
親しみやすい大きさでそこそこ手入れのされた堀があって、くすんだ色の大小さまざまな鯉が泳いでいる。
鯉を見ると高山辰雄を思い出す。
堀の中にはたくさんの亀がいて、観光客が餌を与えるのだろう、覗き込んでいるとえっちらおっちら泳いできてこちらを見つめる。かわいいものだ。
甲羅には苔が生えていて、「放生会で売られるやつだ、そして少し離れたところで回収して繰り返し売られ続けるやつだ」とタイムスクープハンターの知識を思い出す。
小倉城は改修中だったがあまり天守閣とかに展示されている収蔵品などには興味がないので差し支えなかった。
こぢんまりとしていて、敷地内の神社の数も少なく、石垣の石も小さく粗削りで、造りにこれといった仕掛けがあるわけでもない、ほんとうに親しみやすいお城だと思った。
歴史のある建造物の近くにいると安心する。
その建物が作られた当時、その力を顕示する対象として自分が想定されていないから、自分がその熱意の対象ではないからこその気軽さかもしれない。