ステッカーとマスキングテープとビニールひも
今日はぶらぶらと散歩をした。
細い道を歩いていると、ある店の看板に、明らかに外部の人間が貼ったであろうステッカーがあった。
真っ黒のぐねぐねしたキャラクターに「Timossy」と書いてあるもので、ゲーム実況をすこし嗜んだわたしには、「ゆめにっき」の火星さんに見える。
以前に、同じステッカーが家の近くの橋の欄干に貼ってあるのを見たことがある。
「タグ」と似たようなマーキング行為だろう。
高校時代、校舎の壁に短く切ったマスキングテープが出現したことがある。
淡い色だったこともあり最初はほとんど違和感もなく視界に馴染んだが、次第に明らかに昨日までは無かった場所に貼られていたり、日に日に増えていることにみんなが気付いて、恐怖のような好奇のような不思議な熱量でワッと盛り上がった。
後に、同じクラスの子がなにがしかの理由ででマスキングテープをたまたま入手して、友達と何か面白いことをやろうと思ってイタズラでこっそり貼っていたのだと言っていた。
探偵ナイトスクープでも同様の話があって、しかしあれは結局誰がやったのかわからないまま終わってしまい、完全に怖い話として扱われている。
その実たまたまビニールひもを手に入れた人が面白心で結んで回っていたのではないか。
しかし探偵ナイトスクープに取り上げられたら本望だろうな。