500文字くらいの日記

話も文章も長くなるので短くまとめる訓練をしたい

羽田圭介を読んだ

羽田圭介にはまっている。

1ヶ月くらい前に「スクラップ・アンド・ビルド」を読んだ。

一人称視点で語られるのにその視点にも嘘や驕りや言い訳が隠れている話で、湊かなえの「告白」に近い、そわそわと落ち着かない感じがした。

自分の怠惰や狭量からくる不親切さを、「相手のためだ」としつこいほどに説明する。

わたしはあほあほなのでその理論を信用してしまうが、なんか、たぶん、違うっぽいな?とだんだん気付き始める。

一人称はいつまでも自分の弱さには触れないまま物語は終わった。


その落ち着かなさがどんどん先へ先へと読ませる。

それを期待して「盗まれた顔」を読んだが、全く毛色の違うサスペンスものだったので手こずった。

着地点に優しさがあったので読後感は良かったが、もっと人間の心情がメインのお話が読みたいと思った。