500文字くらいの日記

話も文章も長くなるので短くまとめる訓練をしたい

「鬼滅の刃」の説得力

昨日から「鬼滅の刃」をみている。

前情報のハードルが高すぎて、これが楽しめなかったらわたしの人生における娯楽の可能性が狭まりそうで避けていた。


実際には、まー面白かった。

まずアクションアニメで凄く動きが多いのに超美麗映像。

そして、おそらく原作準拠であろう独特の輪郭線や、様々な画風の融合に見事に成功している。

最初の4話くらいまでは「こんな作画…人が何人か死んでるんじゃないか…!?」とソワソワしていた。

魂のこもった仕事に感動しました。


あとは、主人公ご都合主義が出だしの頃はかなり抑えられていて、個人的にかなりポイントが高かった。

初めに妹を守るためにのちのち味方になる人を説得しないといけないシーンがあるんだけど、品行方正、心根の優しい主人公、言葉を尽くしてなりふり構わず頼み込む。

でも全然ダメ。普通に妹は殺されそうになる。

ではどうしたかと言うと、あの優等生な主人公が、暴力で以てその人から妹を取り返そうとするんです。

この説得力。すごく良かった。

その決意や戦闘センスなどによって相手は状況を受け入れ、妹の奪還に成功する。

よくありがちな、熱をこめて頼み込んだら頑固じじいが「その目は本気だな…」とか言って心動かされ協力してくれました、みたいなやわっちい話は好きではないので。

人間の判断と決意を動かすには、気持ちとかじゃなく、圧倒的実践と才能がないとダメなんだよな。


まあアニメ後半になると主人公ご都合主義も出てくるけど、その頃にはみんな主人公のことを応援しているので全然大丈夫。

導入部でいかに離脱者を出さないか、というのは凄く大事なんだな。