ギターで指が痛いです
よしもとばななの「みずうみ」を読んだ。
よしもとばななは大切な人を亡くしたことについての物語が多い。
これも例にもれずそういう話だった。
ある一定の年齢を越えれば、身近な人を亡くすことは避けられないし、
わたしもそのボーダーラインを越えつつある。
よしもとばななは本当につらい思いをしたことがあるんだなというのが読んでいてわかる。
これは別の作品だが、「一秒おきに生きるか死ぬかを選択しているような感じ」という表現があって、まさに自分の感覚と同じだったので驚いたのを覚えている。
息をするのも重労働で、たまに呼吸を止めて「このまま……」とぼんやりする。
自分が向こう側に片足突っ込んだあの状況から戻ってこられたことは本当に僥倖だ。