子供は見つめることの危険性を知らない
子供って人のことをよく見るよなぁ。
低学年くらいまでの子供は、ほんとうによく人を見ている。
この時の「見ている」は、「観察し読み取っている」とかじゃなくて、ただの「見ている」。
成長すると、「見る」という行為は
「それ以上近づかないでください」の牽制だったり、
「心配しています」に意味が変容する。
電車内でちょっと肩が当たればチラッとそっちを見て牽制し、
道端で困っていそうな人がいたら、助けが必要ならすぐに声を掛けられるように見ている。
見るという行為はそれだけでメッセージになる。もちろん見ないという行為も。
子供は人を見ることが相手への意志の表明であることを知らない。
自分の存在が、見ている対象から認識されていることに気付かず、自分は安全圏にいると信じて疑わず、じっと見る。
今日えっちらおっちら門扉を開けていたら4歳くらいの子供に見つめられていて、「手伝ってくれないなら見ないでくれ…」と思った。
ああいうのってやっぱり自分がじろじろ見られて気まずい思いをして矯正されていくものなんでしょうかね。