風が強いので洗濯物が乾きます

今日は産婦人科に用があった。

引っ越したため病院を変えざるを得なくなり、近所の産婦人科を探した。

評判の良い病院が見つかり向かうと、「予約はされてますか？今日はもう…」と。

「あっ、すいません」とわたしが言うと受付の中年女性はスッと自分の仕事に戻った。

目の前でシャッターを下ろされてしまった。閉店ガラガラ。

わたしのカバンから取り出した財布は行き場を無くし、わたし自身もその場で居場所を失った。

そもそもさっき家を出る前にお薬手帳が見つからないと思ってまた大捜索時代に突入したし、お薬手帳はいつものカバンに入っていた。

スーパーに行くと目当てにしていた安売りの卵はもう売り切れていて、人が多いのでいつものようにスムーズに売り場を回れず右往左往する。

つまり今日は「It's not my day」というやつだった。

この言葉はすごく便利だ。「今日はついてない」という意味なのだが、

文字通り「今日は私の日ではない」と私は捉えている。

「どうして上手くいかないんだ」と原因を探すのではなく、

物事の摂理を神様のようなもののせいにすることで気が楽になる。

それに今日はわたしの隣を歩いているあの人にとってはすごくいい日かもしれないし、

ということはつまり明後日くらいには「my day」が来るのでは？という気持ちにもなる。