500文字くらいの日記

話も文章も長くなるので短くまとめる訓練をしたい

街並みの話

今日はこちらに引っ越してから4ヶ月目にして、用事があったためようやく一人で車で出かけた。


しかしわたしが運転し慣れているのはチェーン店が並ぶのどかな田舎道、このアーバンな街並みから無事帰宅できるだろうかという動悸と震えをお気に入りの曲で誤魔化しながら出発した。

五分ほど南に下るとほどなくして片側一車線の道路になり、うらぶれた飲食店や塾や整体が立ち並ぶ地域に入っていったので安心した。

全く来たことのないエリアだったため、見るものすべて珍しく、看板に書いてある地名を覚えようと口に出して読んでみたりする余裕もできる。


そうしていると一瞬だけ異様に歩道の広い地区を通過した。

歩道の広さはその土地の余裕に直結しているとわたしは思っていて、実際、なにやら立派な門のあるガラス張りの建物や丁寧に剪定された植物が見えた。


しかしそれは幻のように過ぎて行き、あっという間に自転車が狭い歩道を通るのを嫌がり狭い車道に降りてきてめちゃくちゃに走行の邪魔をされる先ほどの街に戻っていた。

街並みを見るというのは本当に面白い。