自分の中の女児
今日はどうしても買わないといけないものがあったので出掛ける準備をする。
夫はいつもいつまでも起きないが雨の日はてきめんに起きないので声を掛けなかった。
道中に古紙回収ステーションがあるので持てるだけの新聞紙を束ねる。
適当にグニャっとまとめたのでカバンから出すのに手間取り、ステーションの人の前で恥ずかしい思いをした。
花粉症ではない、と思いたいが鼻が異様にムズムズしてくしゃみが何度も出る。
歩いて2キロ弱の所に去年できたショッピングモールに行く。
すみっコぐらしの雑貨は小中学生の溢れているお店にばかり置いてあるので、入るのがいつも恥ずかしい。
かわいい文房具などを見ると、キャラクター使用料のかかるディズニーやらサンエックス、サンリオなどのものを買ってもらえなかった幼少期の自分が頭をもたげてきて、いま女児であれば心置きなく欲しいものを買うのに、と切ない気持ちになる。
幼い頃に手に入らなかったものに人は異常に執着してしまうらしい。
わたしにとってのすみっコぐらしはその発露なのだろう。
心の中の女児が満足するまで付き合って行こうと思う。